【9月】中間面談で差がつく、観察と問いかけ

テーマ:部下観察・中間面談のコツ
中間面談で差がつく、観察と問いかけ
9月は、多くの会社で、上半期が終わる節目の月ではないでしょうか。
この節目のタイミングで、管理職の皆さん、中間面談を行なっていますか?
中間面談を会社のルールとして義務付けている会社もあれば、推奨しているだけの会社、特に中間面談について触れていない会社など様々かと思いますが、中間面談は絶対におすすめです。
理由は、中間面談を行うことで、評価の納得度とマネジメントへの信頼度をぐんと上げる効果があります。
評価への不満は、期末ではなく「期中」に生まれている
最終の評価面談で「なぜこんな評価なんですか」と部下から不満の声が上がる——その原因の多くは、評価面談当日の伝え方ではなく、期中のマネジメントにあります。
部下が評価に納得できない理由として多いのは、
「目標を意識したマネジメントがなされていなかった」
「日頃のサポートがなく、最後にダメ出しだけされた」
「上司がこちらの仕事ぶりを正確に把握していないのに評価された」
といったものです。
でも、管理職からすれば、すべての部下のすべての瞬間に立ち会うことはできません。
では、どうすれば部下の実態を把握できるのでしょうか。
鍵となるのが「観察」
鍵となるのが「観察」です。
すべての業務場面に立ち会うことはできなくても、部下の仕事ぶりを長く見ている管理職には、「いつもと違う」という兆候にセンサーが働きます。
いつも正確な報告をしていたのにケアレスミスが増えたとか、こまめに相談に来ていたのに最近来なくなったと——
こうした「変化点:クリティカルインシデント」をとらえ、問いかけることが重要です。
問いかけは「詰問」ではなく、その場面を一緒に再現する
問いかけの仕方にもコツがあります。
「何故、あんな行動をとったのか」「なぜそうなったのか」という“何故”という詰問ではなく、
「少し気になって聞かせてほしいんだけど、あの時どんな状況だったの?」
という形で、その場面を一緒に再現する感覚で話を聞きましょう。
そして、その状況下で、部下は何を考えていたのか、取った行動の背後にある考えを聞き出してみてください。
「その時、何を考えたの?」
「具体的には、どんな行動をしたの?」
「それで相手の反応はどうだった?」
と問いを重ねていきます。
こうした対話の積み重ねが、年度末の評価の根拠になるとともに、部下の成長支援にも直結します。
既に半期が終わってしまったとしても
こうした対話はできればタイムリーに行いたいものですが、とはいえ、日頃からこうした対話がなかなかできないという状況もあるでしょう。
そして、何よりも既に半期が終わってしまったと後悔している管理職もいらっしゃるかもしれません。
でもだからこそ、多くの会社で上半期が終了する節目のこのタイミングは、上期全体を総振り返りする絶好の機会なのです。
「振り返り」を疑似観察の機会にする
期中に管理職であるあなたの兆候のセンサーが働いた時の状況や、あなたが知り得ない部下の状況を振り返りながら、プレイバックしながら擬似観察していくのです。
「振り返ると、上期はどんな場面が一番大変だった?」
「その時、どんな状況だった?」
「その大変な状況の中で、何を考えていたの?」
と言った具合に。
部下の大変だった場面や苦労した場面、充実感を持って取り組めた仕事などについて問いを軸に、まず聴く時間をたっぷりとりましょう。
観察と対話を丁寧に時間をかけて行うことで、結果的には、評価のタイミングにおいて納得感の高い評価と部下の継続的な成長の両方につながります。
いつもと違う部下の兆候にセンサが反応したら、「今どんな状況?」「何を考えている?」「どうしようと思っているの?」と聞いてみてください。
詰問にならないよう、相手が話しやすい柔らかいトーンで始めるのがポイントです。

