【10月】「面倒くさい」はチャンスのサイン

テーマ:ダイバーシティの本質と活かし方
「面倒くさい」はチャンスのサイン
「価値観の違うメンバーをまとめるのは大変だ」「うちのチームはルーティンワークが多いから、ダイバーシティは関係ない」——こうした声を管理職の方から聞くことがあります。
多様性は確かに、マネジメントの複雑さを増します。しかし、その「面倒くさい」こそが、組織が成長する原動力になります。
ダイバーシティは企画系やB to Cの仕事だけではない
よく企画系の仕事やB to Cの仕事において、多様な視点で、新たな製品やサービスを開発するために、ダイバーシティーの重要性が語られます。
しかし、ダイバーシティが組織にもたらすメリットは、何も企画系の仕事やB to Cの仕事に限ったことではありません。
ダイバーシティーが組織にもたらす3つのメリット
ダイバーシティーが組織にもたらすメリットは3つあります。
第一に「チームパフォーマンスの向上」
異なる視点を持つメンバーが集まることで、同じ視点、同じ感覚を持っている人同士では気づかない死角が埋まり、思いがけないアイデアが生まれます。
第二に「業務改善の促進」
ルーティンワークほど、外からの目線が改善のきっかけになります。
慣れ親しんだ「当たり前」のやり方に対して、従来の固定されたメンバー、同質のメンバーは、愛着や安心感を持ち、固執します。
つまり、変えることに抵抗を示します。
しかし、新しいメンバーは、他の視点を持ち込み、しがらみや固執を持たずに、この固定観念を覆してくれることがあります。
第三に「リスクマネジメント力の強化」
多様な角度から物事を見ている人がいれば、トラブルの予兆にも早く気づくことができます。
習慣化されたものが、時代や環境、価値観などの変化で古いやり方、NGなやり方、リスクを伴うやり方に変わってしまっている可能性があります。
年齢、性別、国籍、キャリアを問わず、様々な視点や感性がリスクマネジメントの強化にも繋がります。
管理職に求められる「違いを活かす」姿勢
管理職に求められるのは、違いを「排除する」のでも「無視する」のでもなく、「活かす」姿勢を持つことです。
そのために重要なのが、日頃の対話の質と量を上げることです。
価値観の違うメンバーとのすり合わせには、同質チームより明らかに多くのコミュニケーションが必要になりますが、これは「面倒」ではなく、管理職自身のマネジメントスキルが磨かれる貴重な機会にもなります。
「違和感」こそが、組織が進化するチャンス
「この視点、ちょっと違うな」
「この考え方、今までと違うな」
「えー、こんな感覚・感性を持つ?」
と違和感を感じた時こそが、組織が進化するチャンスです。
その違和感に蓋をせず、何をどう見ているのか、何を考えているのか、何を感じているのかと問い、対話に繋げる習慣を持つだけで、チームの可能性はぐっと広がります。
管理職のダイバーシティへの姿勢が、チームの文化を作っていくのです。
「面倒だな」と感じたメンバーの意見に、まず「なるほど」と返してみてください。
否定も肯定も後回しにして、まずその人がなぜそう考えるかを聴く時間を作るところから始めましょう。

