【7月】「イラッ」を制するものが、職場を制する

テーマ:アンガーマネジメント
「イラッ」を制するものが、職場を制する
多くの会社では第一四半期を終え、チームとしても地に足がついてきたころ。一人一人のチーム内での役割、力量や仕事の進め方がお互いにわかってくる中、すれ違いやギャップも気になりだす時期ではないでしょうか?
——優先順位の高い仕事の進捗を確認した際、担当の部下が平然と「まだ取り掛かっていません」と答えた瞬間、思わず「はぁ?」と。感情的になるまではいかなくても、じりじりとした苛立ちを表情や声のトーンに出してしまった経験は、多くの管理職の方にあるはずです。
怒りの感情は誰にでもある自然なものですが、それに任せた言動は職場の空気を悪くし、部下との信頼関係をじわじわと損なっていきます。
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、「怒らなくなる」ための手法ではありません。
「怒る必要がある時は上手に怒り、怒る必要がない時は怒らない」——その線引きができるようになることを目指す心理的手法です。
押さえておきたい「6秒ルール」
まず押さえておきたいのが「6秒ルール」。
怒りを感じてから6秒が経つと、理性が働いてくると言われています。イラッとした瞬間に反射的に言葉を発するのが最も危険です。
では、6秒をやり過ごすために、どうしたら良いか。
自分の自己対話を意識するのです。
瞬間的に頭の中で起きた「はぁ?」「あんだけ大事な仕事だと言っているのに!」「やる気があるのか!!」などイラッとした感情は、頭の中で、自己対話が起きています。
この対話を意識し、自分で自分に語りかけてください。
「これは、自分の怒りに度合いで言うと10点満点中何点だ?」と。
自分の頭の中に怒りのインジケータを持ち、今起きている怒りの現状にの点数をつけてみましょう。
まずは、これで6秒程度は過ぎてしまうものです。

「三重丸」の思考法を活用する
次に活用したいのが図の「三重丸」の思考法です。
自分の「べき」(コアビリーフ)が裏切られた時に人は怒りを感じます。
三重丸は、その怒りを「許せる」「まあ許せる」「許せない」の3ゾーンに分類するフレームです。
「許せない」ゾーンに入る怒りは適切に伝える必要がありますが、実は、大半の怒りは「まあ許せる」ゾーンに収まります。
「せめて〇〇してくれれば許せる」という基準を設けることで、不必要な衝突を大幅に減らすことができます。です。
冒頭のケースでも、実は、上司が知らない急ぎの案件があったのかもしれない。
「今からすぐに取り掛かり、直ぐにこちらで確認できるような状態にしてくれれば、許せる」というものであるかもしれません。

アンガーマネジメントが心理的安全性をつくる
人間誰しも感情的になるものですが、感情による反射的言動は職場にダメージを与えます。それは、本人が思う以上に大きいものです。
一度の爆発は、メンバーに「この上司には本音を話せない」とか「こちらの状況もわかろうとしてくれない」という感覚を長期にわたって植え付けてしまいます。
反対に、怒りを上手にコントロールできる管理職のもとでは、メンバーは安心して意見を言い、失敗を報告できます。
アンガーマネジメントは、心理的安全性を生み出す土台でもあるのです。
まずは、日頃から、自分の頭の中の自己対話を意識してみてはどうでしょうか。
イラッとしたら、まず6秒。その間に「これは何点の怒りか?」と自分の自己対話に気づき、心の中で語りかけてみてください。点数をつけることに集中するだけで、反射的な言動をぐっと防ぐことができます。

